難燃・準不燃・不燃材料まとめ【告示仕様・大臣認定を一覧表で整理】

難燃材料・準不燃材料・不燃材料まとめ防火規定
  • 建材の防火性能を示す基準は何種類ある?
  • 不燃材料・準不燃材料・難燃材料の区別が知りたい。
  • 大臣認定NM、QM、NEなどの違いを一覧にまとめてほしい。

こんな疑問に答えます。

 

本記事では、建築基準法の用語である「不燃材料・難燃なんねん材料・準不燃材料」の違いを解説。

建築設計において、使用する建材の防火性能を知ることは基本中の基本。

防火性能を示す告示や大臣認定番号(NM・QM・RM・NEなど)の基準を一覧表でまとめるので、幅広い建築士の方に役立つ情報です。

このサイトは、確認検査機関で意匠審査を担当していた一級建築士が運営。

住宅から特殊建築物まで、1000件以上の設計相談を受けて得た建築基準法の知識をわかりやすくまとめていくので、ご参考までにどうぞ。

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難燃・準不燃・不燃材料まとめ【防火材料の比較表】

建築基準法における防火材料は、火災時に不燃性能が持続する時間に応じて3種類に分けられます。

  1. 難燃材料
  2. 準不燃材料
  3. 不燃材料

各材料ごとの基準を詳しく解説する前に、まずは一覧表をご確認ください。

 

防火材料(不燃・準不燃・難燃)の比較表

防火材料不燃性能の継続時間建材(一部抜粋)条項
不燃材料20分間・コンクリート
・瓦
・モルタル
・ガラス
・鉄
・アルミニウム
・石こうボード12㎜以上
・グラスウール
・ロックウール
法2条九号
令108条の2
H12建告1400号
準不燃材料10分間・石こうボード9㎜以上
・木毛セメント板15㎜以上
・硬質木片セメント板6㎜以上
令1条五号
H12建告1401号
難燃材料5分間・石こうボード7㎜以上
・難燃合板5.5㎜以上
令1条六号
H12建告1402号

上記のように、難燃・準不燃・不燃は「材料を加熱したときに何分間、燃えない時間が続くか」によって区別されています。

例えば、難燃材料であれば、火災時に5分間は燃えつきずに残るわけですね。

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難燃・準不燃・不燃材料の告示仕様・大臣認定工法

建築基準法において、難燃・準不燃・不燃材料は以下のいずれかに該当します。

  • 告示仕様:建築基準法の告示で定められたもの
  • 大臣認定仕様:国土交通大臣の認定を受けたもの

告示仕様は、建築基準法の告示に書かれた防火材料(難燃・準不燃・不燃)のこと。

大臣認定品は、建材ごとに不燃性能を検証し、大臣が認めたものです。

難燃・準不燃・不燃の大臣認定番号を一覧表にまとめると以下のとおり。

 

防火材料の認定番号【一覧表】

認定番号の表記方法:〇〇(材料コード)-####(数字4桁)

例:NM-####と表記されていれば「不燃材料」を示します。

大臣認定コード用語
NM不燃材料
NE不燃材料(外部仕上げ用)
QM準不燃材料
QE準不燃材料(外部仕上げ用)
RM難燃材料
RE難燃材料(外部仕上げ用)

ここからは、3つの防火材料それぞれの具体的な材質などを掘り下げて紹介していきます。

 

難燃材料とは【不燃性能が5分間続く材料】

『難燃材料』とは、火災時の加熱に対して5分間、不燃性能が継続する材料のことです。

「不燃性能」とは、火災による加熱時に以下の基準を満たすことを意味します。

  • 燃焼しないもの
  • 損傷を受けないもの
  • 煙またはガスを発生しないもの

 

建築基準法の制限により、難燃材料が要求される部位には、以下のいずれかに該当する建材を使用します。

  • 告示仕様:建設省告示1402号
  • 大臣認定品:RM-####(外部仕上げ用RE-####)

 

難燃材料の告示仕様【建設省告示1402号】

建築基準法において、難燃材料は告示1402号に規定されていて、具体的な材質をまとめると以下のとおり。

  • 難燃合板で厚さ5.5㎜以上のもの
  • 厚さ7㎜以上のせっこうボード(ボード用原紙の厚さが0.5㎜以下のもの)

上記の素材を使用した建材であれば、難燃材料として5分間の不燃性能が認められるわけですね。

 

難燃材料の大臣認定品【RMまたはRE】

難燃材料の大臣認定品は、RM-◯◯◯◯(数字4桁)で、建材ごとに個別認定されています。

認定品を定められた工法どおりに施工する必要があるため、性能を損なうような加工は認められません。

また、外部仕上げ用の難燃材料もあり、認定番号がRE-◯◯◯◯(数字4桁)で示されます。

 

準不燃材料とは【不燃性能が10分間続く材料】

『準不燃材料』とは、火災時の加熱に対して10分間、不燃性能が継続する材料のこと。

難燃材料との違いは、不燃性能の継続時間が10分である点ですね。

つまり、準不燃材料の方が難燃材料よりも性能が高い。

 

後ほど解説する不燃材料も含めて、建築基準法による防火材料の関係性を図に表すと、以下のようになります。

不燃材料・準不燃材料・難燃材料_関係性

建築基準法の制限で難燃材料が必要となる内装仕上げに、準不燃材料や不燃材料を使用してもOK。

 

準不燃材料も難燃材料と同様に、設計実務では以下のいずれかに当てはまる建材を選ぶことになります。

  • 告示仕様:建設省告示1401号
  • 大臣認定品:QM-####(外部仕上げ用QE-####)

 

準不燃材料の告示仕様【建設省告示1401号】

準不燃材料は告示1401号に規定されており、具体的な素材をまとめると以下のとおり。

  • 厚さ9㎜以上のせっこうボード(ボード用原紙の厚さ0.6㎜以下のもの)
  • 厚さ15㎜以上の木毛セメント板
  • 厚さ9㎜以上の硬質木片セメント板(かさ比重0.9以上のもの)
  • 厚さ30㎜以上の木片セメント板(かさ比重0.5以上のもの)
  • 厚さ6㎜以上のパルプセメント板

 

準不燃材料の大臣認定品【QMまたはQE】

準不燃材料の大臣認定品は、QM-◯◯◯◯(数字4桁)で、建材ごとに認定書が発行されています。

外部仕上げ用の準不燃材料は、認定番号がQE-◯◯◯◯(数字4桁)となります。

 

不燃材料とは【不燃性能が20分間続く材料】

『不燃材料』とは、火災時の加熱に対して20分間、不燃性能が継続する材料を意味します。

不燃材料を建築物に使用する場合は、下記のいずれかに当てはまる材料を選択。

  • 告示仕様:建設省告示1400号
  • 大臣認定品:NM-####(外部仕上げ用NE-####)

不燃材料の詳しい基準は、『不燃材料』とは|建築基準法の告示1400号・大臣認定NMを解説という記事をご確認ください。

『不燃材料』とは|建築基準法の告示1400号・大臣認定NMを解説
建築基準法における『不燃材料』って何? 不燃性能のある具体的な建材が知りたい。 告示仕様と大臣認定品の違いは? こんな疑問に答えます。 本記事では、建築基準法の用語である『...

 

難燃・準不燃・不燃材料の定義を建築基準法で読む

「難燃材料」の定義は、建築基準法施行令1条六号に書かれています。

六 難燃材料

建築材料のうち、通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後5分間第108条の2各号(建築物の外部の仕上げに用いるものにあつては、同条第一号及び第二号)に掲げる要件を満たしているものとして、国土交通大臣が定めたもの又は国土交通大臣の認定を受けたものをいう。

また、「準不燃材料」は施行令1条五号ですね。

五 準不燃材料

建築材料のうち、通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後10分間第108条の2各号(建築物の外部の仕上げに用いるものにあつては、同条第一号及び第二号)に掲げる要件を満たしているものとして、国土交通大臣が定めたもの又は国土交通大臣の認定を受けたものをいう。

最後に、「不燃材料」は法2条九号。

九 不燃材料

建築材料のうち、不燃性能(通常の火災時における火熱により燃焼しないことその他の政令で定める性能をいう。)に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めたもの又は国土交通大臣の認定を受けたものをいう。

「建築基準法を読みたくない」という方は、建築法規PRO2020 図解建築申請法規マニュアル建築申請memo2020といった書籍で、図や表を見て理解するのがおすすめです。

 

まとめ

  • 建築基準法における防火材料は、火災時に不燃性能が持続する時間に応じて3種類に分類。
    1. 難燃材料
    2. 準不燃材料
    3. 不燃材料
  • 難燃・準不燃・不燃材料は以下のいずれかに該当。
    • 告示仕様:建築基準法の告示で定められたもの
    • 大臣認定仕様:国土交通大臣の認定を受けたもの
  • 『難燃材料』とは、火災時に5分間、不燃性能が継続する材料。
    • 告示仕様:建設省告示1402号
    • 大臣認定品:RM-####(外部仕上げ用RE-####)
  • 『準不燃材料』とは、火災時に10分間、不燃性能が継続する材料。
    • 告示仕様:建設省告示1401号
    • 大臣認定品:QM-####(外部仕上げ用QE-####)
  • 『不燃材料』とは、火災時に20分間、不燃性能が継続する材料。
    • 告示仕様:建設省告示1400号
    • 大臣認定品:NM-####(外部仕上げ用NE-####)

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