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一級建築士の「年収」は低い?資格を取れば給与がアップするか検証

一級建築士_年収 建築士の転職
  • 一級建築士の年収って平均どれくらい?
  • 転職したいから年収の目安が知りたい。
  • 年収アップが見込めるなら頑張って一級建築士の取得を目指そうかな…。

こんな疑問に答えます。

本記事では、「一級建築士の年収の相場はどのくらいか」「取得すれば年収は上がるのか」を実体験にもとづいて検証。

転職を考えている方にとっては、一級建築士の市場価値について、おおよその検討がつくかと。

「今は一級建築士の資格を持っていない」「いつかは取りたいけど、年収アップが望めないとモチベーションが上がらない」という方も、ぜひ目を通してみてください。

このサイトは、転職回数3回、「建設会社」「建築士事務所」「確認検査機関」という複数の業種を経験した一級建築士が運営しています。

建築業界のなかで、年収のアップダウンを繰り返した経緯をもとに書いていくので、ご参考までにどうぞ。

一級建築士の年収はどれくらい?【厚生労働省の調査結果まとめ】

一級建築士の平均年収は、642.6万円と言われています。

厚生労働省の統計調査にもとづく数値なので、信頼度できる情報かと。

日本人の平均年収は422万円。一級建築士の取得者は平均値よりも221万円/年、高い給与がもらえる計算です。

 

また、企業の規模に応じた一級建築士の年収の統計も公開されています。

  • 従業員1000人以上:800.4万円/年
  • 従業員100~999人:640.0万円/年
  • 従業員10~99人:591.4万円/年

 

✔️ 一級建築士の年収 年代別シュミレーション

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 406万円 28万円 70万円
25~29歳 524万円 36万円 92万円
30~34歳 598万円 41万円 106万円
35~39歳 657万円 45万円 117万円
40~44歳 714万円 49万円 126万円
45~49歳 757万円 52万円 133万円
50~54歳 787万円 54万円 139万円
55~59歳 773万円 53万円 137万円
60~64歳 582万円 40万円 102万円

(※上記の表は、独自に算出した予測の数値です)

 

僕が資格を取得したのは20代後半、当時の年収は400万円ほど。

会社員の給与は大幅にアップするものではないので、いきなり年収643万には到達しません。

資格手当をもらったり、仕事で実績をだして昇進したりと、年収を上げるための取り組みが必要。

ここからは、そんな一級建築士の資格を取得することで得られる年収アップ方法についてまとめていきます。

 

一級建築士は「資格手当」で年収が上がる

一級建築士の資格を取ると、資格手当で毎月1〜6万円を支給する企業が多いです。

例えば、資格手当で3万円/月もらえると仮定すれば、年間36万円の給与アップ。

大したことない金額と思うかもしれませんが、10年以上積み重なっていくことを考えるとバカにできません。

一級建築士の受験資格を得て最短で合格できるのは24歳。ここから10年間、資格手当36万円/年もらえると、34歳の時点で360万円の差がつきます。

つまり、一級建築士は若いうちに取得することにこだわるべき。

資格学校に通うと100万円/年くらいの費用がかかりますが、長い目でみれば確実に回収できます。

資格手当3万円なんてしょぼいと安易に考えず、10年、20年という長期スパンでいくら稼げるかを考えましょう。

 

【余談】一級建築士は資格取得ボーナスがもらえる

一級建築士に合格した社員に対して、資格取得ボーナスを出している会社もあります。

とある企業では、一級建築士取得によるボーナスが23万円と、かなり嬉しい金額。

資格取得を奨励するために、ボーナスの額が社内公開されている会社であれば、試験勉強のモチベーションUPにつながるので積極的に利用したいですね。

 

一級建築士は「転職」で年収アップを目指せる

一級建築士の年収アップのために、最も効果的な方法は「転職」です。

いま、所員数名の小さな個人事務所に属している場合でも、一級建築士の資格があれば大手企業への転職の可能性が生まれます。

例えば、以下のような企業・行政なども視野に入ってくるかと。

  • 大手ハウスメーカー
  • 大手ゼネコン
  • 組織系設計事務所
  • 確認検査機関
  • 公務員

僕の知り合いでも所員5名の建築士事務所から、資格取得を機に大手ハウスメーカーへの転職を果たしました。

 

「一級建築士」資格が採用条件となる企業もある

建築業界では、そもそもの採用条件として「一級建築士」資格を掲げている企業があります。

僕の勤務していた確認検査機関もその一つ。一級建築士でないと確認検査員になるための受験資格すら得られないので、持っていて当たり前の社内環境ですね。

 

一級建築士のリアルな市場価値(年収)は転職サイトで調べる

一級建築士のおおよその年収は643万円。
ただ、あくまでも平均値なので、、、自分のリアルな市場価値(年収)は転職サイトで調べてみましょう。

建築業界で自身にどの程度の価値があるか、求人情報を見たり、採用オファーを受けることによって、はっきりします。

ちなみに転職サイトは、登録から転職決定まで利用したとしても費用はかかりません。

登録にかかる時間は約10分。

 

✔️ 市場価値(年収)を調べることができる転職サイト・転職エージェント

 

僕も転職によって収入を上げたひとり。個人事務所に勤めていた頃は、資格を取っただけでは年収が上がりませんでした…。

転職によって、所属する会社の規模が大きくなり、自然と年収も増えた感じです。

 

一級建築士は「昇進」による年収増加が見込める

一級建築士は昇格での給与アップが見込めます。

勤め先に資格者が少なければ、昇進はほぼ既定路線。

世間に名のとおった企業で、課長、部長といった管理職を目指すのであれば試験勉強は絶対に欠かせませんね。

 

一級建築士が年収1000万円超えを目指すなら「独立・自営」

会社員勤めから独立して、自営業」や「会社の代表」となり、業績を伸ばせれば年収1000万は軽く超えます。

知り合いの設計事務所の経営者は、経常利益で3000万円ほど。

サラリーマンと違って経費で車や家賃をまかなえるため、高級外車に乗りつつ、高層マンションに住んでいます。

もちろん成功すればの話なので、独立には向き不向きがあるかと。

業界を見渡すかぎり、設計スキルや独創的なアイデアで勝負するタイプよりも、人当たりがよく営業力がある人の方が成功している印象です。

年収1000万円プレーヤーを目指すなら「独立起業」という選択肢も視野に入れておくべきですね。

 

まとめ

  • 一級建築士の平均年収は、642.6万円。
  • 企業の規模に応じた一級建築士の年収の統計は以下のとおり。
    • 従業員1000人以上:800.4万円/年
    • 従業員100~999人:640.0万円/年
    • 従業員10~99人:591.4万円/年
  • 一級建築士には、資格手当で毎月1〜6万円を支給する企業が多数。
  • 一級建築士に合格すると、資格取得ボーナスを出す会社あり。
  • 一級建築士の年収アップのために、最も効果的な方法は「転職」。
    • 自分のリアルな市場価値(年収)は転職サイトで調べられる。
  • 一級建築士は昇格での給与アップが見込める。
  • 年収1000万円を目指すなら「独立起業」も検討すべき。

 

✔️ 市場価値(年収)を調べることができる転職サイト・転職エージェント