地盤沈下とは|沈む原因・対策・建築物の補修方法をわかりやすく解説

地盤沈下とは構造規定
  • 地盤沈下って、どんな現象?
  • 圧密沈下や液状化の原因は何?
  • 建築物にどんな影響がある?

こんな疑問に答えます。

 

本記事では、地盤沈下(読み:じばんちんか)についてわかりやすく解説。

記事を読むことで地盤沈下の原因、建築物に与える影響を理解し、事前の対策を練ることができます。

このサイトは、確認検査機関で意匠審査を担当していた一級建築士が運営。

住宅から特殊建築物まで1000件以上の設計相談を受けた経験をもとに、建築基準法の知識をわかりやすくまとめていきます。ご参考までにどうぞ。

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地盤沈下とは【地盤が沈んでいく現象のこと】

地盤沈下とは、自然現象や人工的な作業によって地表面が収縮または陥没かんぼつし、地盤が沈んでいく現象のことです。

一度沈んだ地盤はもとに戻りません。沈下量は徐々に増えていきます。

地盤沈下の許容値(=許容沈下量の参考値)

  • 即時沈下:3cm
  • 圧密沈下:10cm(べた基礎の場合)

傾きの設計目標値

3/1,000以下(0.17度)
出典:日本建築学会 小規模建築物基礎設計指針

地盤沈下のなかでも、建物の重みによって、地盤が不ぞろいに沈むことを「不同沈下」と呼びます。

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地盤沈下の原因

地盤沈下の代表的な原因は2つ。

  1. 圧密沈下
  2. 液状化

圧密沈下

地面に建物がのることで、ゆっくり水や空気が抜けていき、地盤の体積が減少していきます。結果として、建物が沈下していく現象を「圧密沈下」と呼びます

土の中の生物が腐食してできた空洞が原因となることも。

「盛土・埋戻し土」によって人工的に作られた土は、自然に堆積してできた土に比べると軟弱なので沈下しやすい傾向があります。

液状化

「液状化」とは、砂と水の多い地盤(砂質地盤)が地震などでゆれた結果、水と砂が分離し、地面に水が噴き出してしまう現象のことです。

以下の条件がそろうと、液状化が発生しやすくなります。

  1. 地下水位が高い
  2. 土質は砂で構成されていて緩い
  3. 強い地震動を受ける

地盤沈下が建物に与える影響

地盤沈下が起こったとき、建物が受ける主な影響は以下のとおり。

  • 床が傾く
  • 外壁にひび割れが出る
  • 窓が開けにくくなる
  • 隙間すきま風が吹く
  • 雨漏りする

特に、床が傾くのは危険。人間の感覚はするどいため、ちょっとした傾きでも、吐き気やめまいなどの体調不良を引き起こします。

傾斜の角度によっては、頭痛や食欲不振、睡眠障害に発展することも。

地盤沈下への対策

地盤沈下・不同沈下の影響を少なくする対策として「地盤改良工事」があります。

地盤改良とは、地盤に人工的な改良を加え安定性を保つためこと。

詳しくは〇〇の記事をご確認ください。

傾いた建物の補修方法

地盤沈下によって傾いた建物を補修することは、非常に困難。

部分的に補修できるとしても高額な費用をともないます。

地盤沈下の補修方法

  • 鋼管杭圧入工法:建物の基礎を掘り下げて地中に鋼管杭を圧力で挿入し、持ち上げる方法
  • 耐圧版工法:基礎の下を掘って耐圧版と油圧ジャッキを入れ、水平になるよう調整する方法
  • 土台上げ工法:建物と基礎部分を切り離して間に耐圧版を入れ、水平になるようジャッキアップする方法。

まとめ

  • 地盤沈下とは、地表面が収縮または陥没し、地盤が沈んでいく現象。
  • 地盤沈下の代表的な原因
    1. 圧密沈下
    2. 液状化
  • 地盤沈下・不同沈下の影響を少なくするために地盤改良工事を実施。
  • 地盤沈下の補修方法
    1. 鋼管杭圧入工法
    2. 耐圧版工法
    3. 土台上げ工法

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