立米計算をわかりやすく解説【コンクリート・残土の体積の求め方】

立米計算 建築士の基礎教養
  • 立米数(㎥)を計算するには、どうすればいい?
  • 立方体の体積の求め方は?
  • コンクリートや生コンの立米数を出したい。

こんな疑問に答えます。

本記事では、「立米計算」について一級建築士がわかりやすく解説。

たとえば、建築材料の総量を測ったり、シックハウス対策による換気計算で部屋の体積を求めたい方にとって役立つ情報です。

このサイトは「建設業・建築士事務所・確認検査機関」と複数の業種を経験した一級建築士が運営。

理数系の基礎教養をやさしく解説します。ご参考までにどうぞ。

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立米計算の方法をわかりやすく解説

立米(読み:りゅうべい)とは、体積をあらわす単位の一つで、計算式は以下のとおりです。

体積 = 幅(W)×奥行き(D)×高さ(H)

立米はメートル単位の立方体の容積。「立方メートル」と呼ばれることも。

たとえば、1立米(1 m^3)は、各辺の長さが1メートルの立方体の体積を意味します。

建設業では、下記のような資材の数量を計算することが多いですね。

  • コンクリート
  • 砂利
  • 木材
  • 建材

 

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立米計算の手順

立米計算の手順は2ステップ。

  1. 物体の三辺の長さをメートル単位で取得します。これらの長さを、幅(W)、高さ(H)、奥行き(D)としましょう。
  2. それぞれの長さを掛け合わせて、物体の体積(立方メートル)を計算します。【体積 = 幅(W) × 高さ(H) × 奥行き(D)】

立米計算_計算式

この体積が物体の立米となります。立米はメートルの三乗(m^3)で表されます。

たとえば、物体の幅(W)が2m、高さ(H)が3m、奥行き(D)が4mの場合、「体積 = 2m× 3m × 4m = 24㎥」です。

 

1立米(1立法メートル)の計算式

1立米(1立法メートル)は、単位立方体の体積を表します。計算式は以下のとおり。

1立米 = 1メートル × 1メートル × 1メートル

立米計算_1㎥_求め方

1立米は、各辺の長さが1メートルの立方体の体積。この立米の単位で、物体や容器の容積を表すことができますね。

 

コンクリート(生コン)の立米計算

立米計算によって、建設プロジェクトなどで使用するコンクリート(生コン)の量を求めることができます。

まず、必要なコンクリートの厚さ・幅・長さを設計仕様からメートル単位で取得。

これらの寸法を用いて、コンクリートの体積を計算します。

体積 (m^3) = 厚さ (m) × 幅 (m) × 長さ (m)

体積の単位が立米(m^3)となりますね。

例えば、ある床のコンクリートが、厚さ0.15m、幅4m、長さ6mの場合、「体積 = 0.15 m × 4 m × 6 m = 0.36 m^3」。

この場合、必要なコンクリートの量は0.36立米(m^3)です。

建設プロジェクトでコンクリートの量を決定するときは、必要な寸法を正確に取得し、体積を計算しましょう。

 

1立米の残土は何トン?

1立米の残土は、約1.5トンと考えられます。ただし、土の種類や密度により、この重さは変動するため注意しましょう。

トン(記号 t): 重さの単位で、1トンは1000キログラム。

土の密度は、土の種類や水分量により変わりますが、一般的には1.5g/cm³程度。

1m³(立米)は、1,000,000cm³です。

1.5g/cm³ × 1,000,000cm³ = 1,500,000g = 1.5トン

土の種類と1立米あたりの重さ

  • 砂:1.6t
  • 粘土:1.4t
  • 有機質土:1.0t

※注: 上記の数値は平均的なものであり、実際の重さは諸条件によって変化します。

 

まとめ

  • 体積の計算式:体積=幅(W)×奥行き(D)×高さ(H)
  • 1立米(1立法メートル)の計算式:1㎥ = 1m×1m×1m
  • 立米計算で、コンクリート(生コン)の量を求めることが可能。
  • 1立米の残土は、約1.5トン。

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