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確認検査員への転職のすすめ|業務内容・メリット・デメリットを解説

建築士の転職先_確認検査員 建築士の転職
  • 指定確認検査機関で働いてみようかな…。
  • 確認検査員って、どんな業務をする?
  • 確認検査機関に転職するには、どうすればいい?

こんな悩みに答えます。

 

本記事では、確認検査機関の業務と転職方法をわかりやすく解説。

建築業界で働く方で、設計や施工管理以外の仕事を探しているなら役立つ情報です。

このサイトは「ゼネコン・建築士事務所・指定確認検査機関」と複数の業種を経験した一級建築士が運営。

建築業界のなかでスキルの幅を広げつつ、収入を上げてきた経緯をもとに情報を発信しているので、ご参考までにどうぞ。

指定確認検査機関とは

指定確認検査機関とは、建設計画が建築基準法および関係規定に適合することを、確認申請や完了検査によってチェックする機関です。

検査済証フローチャート

確認検査をするタイミングは「●着工前●工事中●工事完了後」となり、それぞれ以下の手続きが必要となります。

時期 手続き 証書
着工前 確認審査(確認申請) 確認済証
工事中 中間検査 中間検査合格証
工事完了後 完了検査 検査済証

中間検査の不要な建物もあります。

建築基準法と特定行政庁による条例によって、基礎検査や建て方検査が必要な建物の規模や用途が定められています。

指定確認検査機関は平成11年からスタート

確認検査は当初、行政職員である建築主事のみが行っていましたが、平成11年の建築基準法改正で民間に開放されました。

確認検査機関は「サービスの質」や「審査スピード」から人気を集め、全国の確認申請件数の90%以上を実施するまでに成長。

確認検査機関は3種類に分けられる

確認検査機関は指定権者によって、3種類に分けられます。

  • 国土交通大臣指定
  • 国土交通省地方整備局長指定
  • 都道府県知事指定

それぞれ業務のエリアや検査できる建物の規模が違います。

検査機関への就職を考えるなら、どこのエリアで、どんな建物に関わりたいかをイメージし、各社のホームページで業務範囲を確認した方がいいですね。

 

確認検査員とは

確認検査機関で、検査業務をおこなうのは確認検査員です。

確認検査員となるには、建築基準適合判定資格者検定に合格する必要があります。

検定試験は毎年8月にあり、以下の2パターンで構成。

  1. 建築法規に関する選択形式の問題
  2. 図面について実際の審査を行う問題

合格率はおおむね20~45%ほどですね。

詳しくは、指定確認検査機関の検査員の仕事とは|必要資格や勤務時間も紹介の記事をご確認ください。

 

確認検査員の業務

確認検査員の業務は、大きく2パターンに分かれます。

  1. 確認申請を担当する審査員
  2. 現場検査を実施する検査員

ただし、年度末など検査申請が増加する場合は、審査員が検査の応援を行うことも

建築基準適合判定資格を取得しておらず、審査を補助する職員は「補助員」と呼ばれます。

補助員の業務も大きく分けて2種類。

  1. 申請の受付や、確認済証・検査済証などの書類作成の事務
  2. 確認申請の審査補助

審査の補助業務をおこなうには、豊富な建築基準法の知識が必要となります。

確認申請の審査業務とは

審査業務では、設計者の作成した確認申請図書が建築基準法に適合するかどうかをチェック。

疑問点や是正すべき内容があれば設計者に問い合わせし、申請図面を修正しながら確認作業を進めていきます。

審査の流れ

  1. 補助員が確認申請図書を事前にチェック
  2. 確認検査員が再度チェック
  3. 是正完了したら確認済証を交付

現場検査(完了検査・中間検査)業務とは

現場検査では以下を実施することで、確認申請図書のとおり工事が施工されているかを確認します。

  • 目視
  • 簡易な計測機器を用いた測定
  • 動作確認
  • 工事監理者から提出される書類のチェック

補助員のみで現場検査をおこなうのは不可。必ず確認検査員が現地に行かなければなりません。

物件が増えるにつれて、数多くの検査員が必要となることから、現場検査には資格を持つ特定行政庁のOBを雇っている機関が多いですね。

 

確認検査機関へ転職するメリット・デメリット

確認検査機関に転職して感じたメリットは、大きく3つです。

確認検査員に転職するメリット

  1. 比較的ストレスが少ない
  2. 確認検査員の資格(建築基準適合性判定資格者)は希少価値が高い
  3. 資格を取れば、建築業界内で転職がしやすい

反対にデメリットに思えた点はこちら。

確認検査員に転職するデメリット

  1. 一級建築士の資格が取得できないと居心地が悪いかも
  2. 創造力を発揮する仕事は少ない

詳しくは、確認検査機関に転職するメリット・デメリット【確認検査員の経験談】の記事をご確認ください。

 

確認検査機関への転職方法

確認検査機関へ転職するために、取るべき行動は以下の3つです。

  1. 転職サイトに登録して求人情報を探す
  2. 確認検査機関のホームページで求人募集の情報を探す
  3. ハローワークで求人を探す

おすすめ転職サイト・転職エージェント一覧表

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リクルートエージェント ★★★★・ 転職者全般 業界トップクラスの求人数。
マイナビエージェント ★★★★・ 20代~30代前半 若手人材の求人が豊富で、20代に支持されている転職支援サービス。

詳しくは、指定確認検査機関に転職する方法3選【確認申請の未経験者もOK】をご確認ください。

 

まとめ

  • 指定確認検査機関とは、建設計画が建築基準法と関係規定に適合するかをチェックする機関。
  • 確認検査機関で、検査業務をおこなうのは確認検査員。
  • 確認検査員となるには、建築基準適合判定資格者検定に合格する必要がある。
  • 確認検査員の業務は2種類。
    1. 確認申請を担当する審査員
    2. 現場検査を実施する検査員
  • 確認検査機関の求人を探す方法
    1. 転職サイトに登録して求人情報を探す
    2. 確認検査機関のホームページで求人募集の情報を探す
    3. ハローワークで求人を探す

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